研究について

「人間と◯◯」というテーマで研究をしています.

例えば,「人間と情報提示機器」「人間と自動運転車」「人間とシステム」などです.

人間の特性を明らかにし,フィードバックする事で,現在のシステムや自動車をより良くする事ができます.
そして,それを繰り返した先には誰かの命さえも救うような工夫や安全設計が完成すると信じています.

eHMI

本当に安心して自動運転車の前を横断できますか?

お先にどうぞ!

と,ドライバーから道を譲ってもらった経験は誰もが一度はあるのではないでしょうか?

果たして,このような譲り合いは自動運転が普及した未来では出来るのでしょうか?
いえ,おそらく,譲り合いは円滑な交通環境にとって必要不可欠だと私は思っています.

一方,そう遠くない未来では,技術的には自動運転車が完成するでしょう.
しかし,普及するかは誰もわからない話です.

研究者や技術者の力によって完成された自動運転車を普及させるためには,交通参加者が自動運転車を信頼することができる事がとても大事です.

そのためには,譲り合いなどの自動運転システムの意図や意思がわかることが必要です.

そこで,External Human Machine Interface (eHMI)の研究を行っております.

その他,自動車のインタフェース(特に,インパネ類)などに関わる研究やドライビングシミュレーターを用いた実験心理学,VR空間における認知特性に関する研究にも取り組んでおります.


権限移譲問題

自動運転レベル3では,自動運転システム運転の継続が難しくなった場合,搭乗者に運転を返す(運転権限移譲)する時があります.その時,ドライバは正しく運転を受け取ることができるのか,そして,安全に受け渡しができるような状況や,HMIの工夫などを検討しています.

共同研究

某自動車会社との共同研究に参加しています.